インフルエンザA型にはシンメトレル

1998年に認可された抗ウィルス薬であるシンメトレルはA型インフルエンザウィルスのM2タンパクに作用し、ウィルスの遺伝子が細胞内に送り込まれるのを阻止してインフルエンザA型ウィルスの増殖を抑えます。
感染初期の発病後48時間以内に服用を開始しないと、すでにウィルスは体中に蔓延してしまって効果は期待できませんが、有効な時期に服用すれば、発熱の期間が1~2日短くなり治りが早くなります。
シンメトレルはインフルエンザA型には有効ですが、インフルエンザB型には効果がありません。
またインフルエンザ治療で異常行動などの精神神経症状が報告されていることもあるので服用後、特に子どもや未成年者は周囲の人の注意が最低2日間は必要です。
副作用として、めまい、ふらつき、睡眠障害、幻覚などがみられることもあります。
赤ちゃんに悪影響を及ぼす可能性があるので妊娠している人は服用しないようにしましょう。

しかしシンメトレルに対してA型インフルエンザウィルスは耐性ウィルスが出現しやすく年々世界でも耐性化率が高くなってきたことで、処方する医療機関が減っています。
今ではインフルエンザA型にもインフルエンザB型にも有効なタミフルやリレンザが処方されています。